ヤクルトとピルクルの違いを比較|乳酸菌・飲むタイミング・選び方

ヤクルトとピルクル、どちらも身近な乳酸菌飲料ですが、その違いは一体何でしょうか。以前、近所のスーパーで確認した価格では、ヤクルトとピルクルは10本分にすると約200円の差がありました。果たして、その価格差はどこから生まれるのでしょうか。

この記事では、ヤクルトとピルクルの違いを、乳酸菌の種類や含有量、研究の背景、価格の順に見ていきます。飲むタイミングや本数、納豆との食べ合わせについても整理します。店頭で確認した価格は当時の記録として紹介し、現在の商品情報とは分けて説明します。

ヤクルト

ヤクルトは、ヤクルト本社が展開する乳酸菌飲料です。1930年に創始者の代田稔氏が乳酸菌の強化培養に成功し、1935年に乳酸菌飲料「ヤクルト」の製造・販売が始まりました。乳酸菌シロタ株の研究を背景に、長く親しまれてきた商品です。[1]

ピルクル

ピルクルは日清ヨークの乳酸菌飲料です。最初の1000ml商品は1993年9月、65ml商品は1994年1月に発売されました。思い切り飲める乳酸菌飲料を目指し、味づくりにも工夫を重ねて生まれた商品です。[2][3]

ヤクルトより後から登場した商品ですが、発売時期だけで健康への働きの優劣が決まるわけではありません。まずは具体的な商品を比べてみましょう。

ヤクルトとピルクルの違い

比較するポイントは、乳酸菌の種類、乳酸菌の含有量、研究開発の背景、価格の4つです。

乳酸菌の種類の違い

ヤクルトには乳酸菌シロタ株、ピルクル400には乳酸菌NY1301株が使われています。名前の似た乳酸菌でも、菌株は同じではありません。[4][5]

Newヤクルトとピルクル400は、どちらも特定保健用食品として、おなかの調子を整える旨の表示があります。ただし、これはブランド内の全商品が同じ制度・同じ機能という意味ではありません。商品名とパッケージの表示をセットで確認することが大切です。[4][5]

乳酸菌含有量の違い

同じ65mlのNewヤクルトとピルクル400を比べると、メーカーが示す菌数は次のとおりです。ヤクルト400の後継品も、容量の違いが分かるよう併記しました。[4][5][7]

商品名1本の容量乳酸菌数
Newヤクルト65mlシロタ株 200億個
ピルクル40065mlNY1301株 400億個
ヤクルト400免疫腸活80mlシロタ株 400億個

ピルクルは2021年4月の「ピルクル400」発売時に、65ml当たりの乳酸菌数を150億個から400億個へ増やしています。以前の商品と現在の商品では、菌数が異なる点にも注意したいところです。[6]

数字だけを見るとピルクル400はNewヤクルトの2倍ですが、「菌数が2倍なら効果も2倍」とは言えません。菌株や商品が異なるため、菌数だけを健康効果の順位に置き換えず、商品ごとの表示内容を見ましょう。

なお、旧「ヤクルト400」「ヤクルト400LT」は、2026年6月1日に「ヤクルト400免疫腸活」「ヤクルト400LT免疫腸活」へリニューアルされ、旧商品は終売と発表されています。後継品は機能性表示食品です。昔の名前や価格と、現在売られている商品を混ぜないようにしたいところです。[7]

研究開発費の違い

価格差を見ていると、研究にかけている費用の違いも気になりますよね。ヤクルトには1930年代からの歴史があり、ピルクルにも商品開発や乳酸菌に関する研究があります。[1][3]

ただし、会社全体の研究開発費と、ヤクルトやピルクルという個別商品にかけた費用は別です。研究開発費の割合だけを比べて「この価格差は研究費の差」「高いほうが健康効果も上」とまでは言い切れません。価格に納得できるかを考える際は、研究の背景に加えて、容量、味、買いやすさも見ていきましょう。

価格の違い

以前、近所のスーパーで確認したヤクルトは、10個パックで買うと1本当たり約39.8円でした。一方、ピルクルは1本当たり約19.8円。当時の比較では、ヤクルト400は1本約80円としていました。

ヤクルトとピルクルは1本で約20円、10本分で約200円の差になります。当時の価格で比べると、ピルクルは続けやすい価格だといえます。毎日飲むことを考えると、この差は気になるところですよね。

ただし、これは当時確認した価格で、現在の相場ではありません。販売店や購入時期によって価格は変わります。また、旧ヤクルト400は65mlの商品とは容量が違います。購入時には、正式な商品名、1本の容量、パックの本数、税込・税別の条件をそろえて、実際の販売価格を比べてください。

ピルクル400の現行メーカー表示はオープン価格です。販売店が決める価格なので、いつでもヤクルトの半額と決まっているわけではありません。[5]

ヤクルトとピルクルはどちらがいいか

ブランドの歴史やシロタ株を使った商品に魅力を感じるならヤクルト、店頭で比べた価格が手頃で無理なく続けられるならピルクル、という選び方はできます。どちらも、好みの味や飲みやすさを重視してよいでしょう。

毎日飲むことを考えると、「続けやすさ」は大事なポイントです。ただ、価格や菌数の大小が、そのまま健康効果の大小になるわけではありません。期待する機能がある場合は、ブランド名だけでなく、個々の商品にどのような表示があるかを確認してください。

補足すると、2026年9月28日には「甘くない ピルクル400」も発売されています。公式の栄養表示では65ml当たり糖質4.3g、18kcalです。「甘くない」という名前でも無糖ではありません。こうした商品展開もあるため、価格と一緒に糖質やエネルギーの表示も見ると選びやすくなります。[8][9]

飲むタイミング

ヤクルト販売会社の公式案内では、基本的に飲む時間は自由で、生活の中で続けやすい時間帯を選ぶとされています。日清のピルクルミラクルケアの公式FAQでも、飲む時刻を指定せず、毎日続けやすい時間を案内しています。[10][11]

食後30分以内にこだわる必要があるか

食後に飲むと忘れにくい方は、その時間を習慣にするのもよいでしょう。ただし、「食後30分以内が最も効果的」「その時間を逃すと意味がない」と一律に決める必要はありません。商品の案内に従い、自分の生活に合う時間を選びましょう。[10][11]

腸のゴールデンタイム

寝る前に飲むほうが続けやすい方もいると思います。ただ、今回確認したメーカーの案内では、「起きてから15~19時間後なら効果が高い」という、ヤクルトやピルクルに共通する最適な時間は示されていません。夜に飲むかどうかも、続けやすさを目安に考えてよいでしょう。[10][11]

飲み続けることが重要

メーカーの案内では、日々続けて飲むことが勧められています。一度にたくさん飲むよりも、商品の摂取目安を確認して、無理なく生活に取り入れることを考えましょう。[10][11]

「生きて腸に届く」という説明から、「2週間飲めば菌が腸に住み着く」とまでは判断できません。また、何日でどのような変化を感じるかを一律に約束することもできません。

何本飲めばいいか

ヤクルトもピルクルも、おいしくて何本も飲みたくなることはありますよね。健康のためにも、多めに飲んだほうがよいのでしょうか。

まずは商品の1日当たりの摂取目安を確認しましょう。ピルクル400は1日65mlが目安なので、65ml入りなら1本です。大きな紙パックまで「1日1本」と考えないようにしてください。[3][12]

多く飲むほど健康への働きが大きくなるとは限りません。日清のFAQでも、糖分やカロリーへの配慮が案内されています。体調や食生活に合わせて考え、乳酸菌飲料だけで病気や症状への対処をしようとしないことも大切です。[11][12]

納豆菌と乳酸菌の相性

納豆をよく食べる方なら、乳酸菌飲料と一緒にとってもよいのか、菌同士が邪魔をしないのかと気になるかもしれません。

納豆とキムチのように、発酵食品を組み合わせて食べる機会はあります。ただ、そのことだけで、納豆とヤクルトやピルクルを一緒にとると特別な相乗効果が得られる、とは言えません。具体的な商品の組み合わせで裏付けられた効果と、食べ合わせの好みは分けて考えたいところです。

「健康効果が何倍になる」と期待して組み合わせるより、好みに合う食品を、食事全体のバランスを見ながら取り入れましょう。

トクホと機能性表示食品

特定保健用食品であるトクホ

特定保健用食品は、食品ごとに効果や安全性について国の審査を受け、許可された保健の用途を表示する制度です。どんな健康効果でも保証されるという意味ではないため、許可された表示の内容を確認しましょう。[13]

機能性表示食品

機能性表示食品は、事業者の責任で、安全性や機能性に関する科学的根拠などを届け出る制度です。トクホとは異なり、国が個別に効果や安全性を審査する制度ではありません。[13]

制度が違うことと、どちらの商品のほうが自分に合うかは別の話です。ヤクルトやピルクルのシリーズには制度の異なる商品があるため、「どちらも全部トクホ」とまとめず、商品単位で確認しましょう。[5][7][11]

最後に

ヤクルトとピルクルは、菌株や商品構成に違いのある乳酸菌飲料です。以前の店頭比較ではピルクルの価格が手頃で、継続のしやすさにつながる違いがありました。

ただし、当時の価格差を今の相場と考えたり、価格や菌数だけで健康効果の優劣を決めたりすることはできません。現在の商品名や容量、表示を確認したうえで、好みの味と無理なく続けられる価格を比べ、自分に合うものを選んでみてください。

参考資料

商品情報の確認日:2026年11月3日。商品情報は変更される場合があります。購入時・飲用時には、お手元の商品パッケージの表示をご確認ください。

[1] ヤクルト本社 80年ヒストリー

[2] 日清食品 ピルクルの発売時期

[3] 日清食品 ピルクル400ブランドサイト

[4] ヤクルト本社 Newヤクルトの受賞に関する発表 2026年3月23日

[5] 日清食品 ピルクル400 65ml×10 商品情報

[6] 日清食品 ピルクル400発売発表 2021年3月29日

[7] ヤクルト本社 ヤクルト400免疫腸活へのリニューアル 2026年4月10日

[8] 日清食品 甘くないピルクル400 発売発表

[9] 日清食品 甘くないピルクル400 65ml×10 商品情報

[10] 千葉県ヤクルト販売 ヤクルトはいつ飲むの

[11] 日清食品 ピルクルミラクルケア 公式FAQ

[12] 日清食品 ピルクル500mlを1日で飲むと問題があるか

[13] 消費者庁 機能性表示食品の今後について

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