6年後。コアリーズ・ヴェラリオンが戦いで致命傷を負ったことによりドリフトマークでは後継者問題が浮上。次男ルケアリーズを推すレイニラとデイモンは王都へ。聴聞の前に、レイニラはレイニスに取引を持ちかける。
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第7話「ドリフトマーク」について解説した記事はこちら
ドリフトマークの後継者問題
ドリフトマークでの事件から6年後、海蛇ことコアリース公がトライアーキーとの戦いで重傷を負ってしまい、ドリフトマークの後継者問題が勃発してしまいます。
本来、レーナーとレイニラの次男:ルケアリーズが後継者と決まっていましたが、しかしコアリーズ公の弟:ヴェイモンド・ヴェラリオンは強く反対します。
ジャセアリーズもルケアリーズも、レイニラとレーナーの息子ということになっていますが、サーハーウィン・ストロングとの子供であることは公然の事実です。
二人ともヴェラリオン家の血を引いていません。
強まる翠装派の影響力
ドリフトマークの後継者問題にケリをつけるため、王都で会議が開かれることになりました。
王城ではターガリエン家の紋章が取り外され、代わりにウェスタロスで広く信仰される七神正教の紋章が飾られています。
ヴィセーリスの病からの回復を願うという建前ですが、国政も王の手であるオットーと王妃アリセントによって取り仕切られており、ターガリエン家が排除されハイタワー家の影響が強まっていることが明らかです。
ヴィセーリスの登場!
王抜きで始まった会議は、オットーが鉄の玉座に座りながら場を取り仕切り、ヴェイモンドに有利に話し合いが進みます。
絶体絶命かと思われたレイニラのもとに、ヴィセーリスが体を引き釣りながら現れます。
いまだかつて死にかけのジジィがやってくるというだけでここまで熱くなる展開はあったでしょうか。
朦朧とする中でも前の晩のレイニラの涙をしっかりと覚えていたってことですよね。
玉座に座るときデイモンが寄り添って手を貸す姿が印象的でした。
そして鶴の一声でドリフトマークの後継者問題を治めてしまします。
しかしそんな王の決定にも納得できないのはヴェイモンド。
公衆の面前でルークをバスタード(落とし子)、レイニラをアバズレと罵ったことでデイモンに頭を真っ二つにされる結果となりました。
晩さん会での出来事
その夜、ヴィセーリスは親族全員を集めて晩餐会を開きます。
ヴィセーリスは家族が再び団結するよう皆に争い事を辞めるよう伝えます。
レイニラとアリセントは互いにたたえあい、束の間の穏やかな空気が流れます。
しかしそんな空気もヴィセーリスが退出すると瞬く間に崩壊。
ルークがエイモンドの前に豚の丸焼きが運ばれるのを見て笑い、エイモンドがレイニラの子供たちを力強い(ストロング、サーハーウィンの家名)と揶揄したことで最悪の空気になりお開きになります。
今際の際のヴィセーリス
芥子の実を煎じたお茶で意識をもうろうとさせたヴィセーリス。
「エイゴンの話が本当かどうか知りたがっていただろ?」と「氷と炎の歌」についてアリセントに話し始めます。
氷の炎の歌とは征服王エイゴン1世がみた予知夢のことで、代々王位継承者にのみ内容が語り継がれています。
ホワイトウォーカーの復活が示唆されており、それを退けるためにはターガリエン家の約束された王子がウェスタロスを率いる必要があるというものです。
しかしアリセントは前もって聞かされていたレイニラと異なり、その内容をうまく理解できず「エイゴン」「約束された王子」といった言葉から、自身の息子のエイゴンをを後継者とすることが、ヴィセーリスの最後の希望として受け取ってしまいます。
この言葉はおそらく後継者に指名した際に「氷と炎の歌」のことを話したレイニラに向けられたものだと思われます。
「氷と炎の歌」はターガリエン家の後継者のみに受け継がれる予言だからです。
前の晩にレイニラが「氷と炎の歌は本当なの?」という質問に遅れて答えたのでしょうが、最悪の勘違いを生んでしまいました。
そのあとにヴィセーリスが言った「我が愛しき…」という言葉こそアリセントに向けたものだと思われますが、アリセントがすでにその場にいなかったのが切ないですね。
第9話「翠の評議会」について解説した記事はこちら
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