キアヌ・リーヴス主演の大人気アクション映画「ジョンウィック」シリーズは2014年の第1作から全世界で累計10億ドルを超えるメガヒットシリーズです。
今回はそんな「ジョンウィック」シリーズの最新作:チャプター4コンセクエンスの最後や続編の5はあるのかなどについて解説していきます。
4の最後ジョンは死んだ?
A.メタ的な読みをするなら偽造の可能性が高い
最後の決闘の後、朝日に照らされながら妻のことを思い出しその生涯を終えたように見えたジョン。
しかし、ジョンはウィンストンに撃たれコンチネンタルホテルの屋上から落下した際も生きていましたし、ケインの撃った弾丸も腕や肩などに当たり致命傷になったようには見えません。
メタ的な読みをすると、続編の製作も決定しているので、シリーズ第5弾になっていきなり新しい主人公になるとも考えづらいです。
キアヌ自身は撮影のハードさに毎回完結を望んでおり、今作コンセクエンスの結末をジョンが平穏を見つけるのに相応しかったように感じましたとコメントしました。
しかし、シリーズを重ねるごとに興行収入も増す珍しい作品を制作側が手放すとは思えません。
もし生きていたとしたら、やっと安息を手に入れたジョンにはひどい話ですが、彼の戦いはまだまだ続くことになりそうです。
別のエンディングも用意されていた!
チャド・スタエルスキ監督によると「ジョンウィック:コンセクエンス」には劇場公開版には使用されなかった別エンディングが存在することが明かされました。
劇場公開版はラストシーンにて亡き妻ヘレンのお墓の隣に、遺言通り「Loving Husband(妻を愛した夫)」と刻まれたジョンの墓石が映し出され終了しましたが、別バージョンではジョンが登場し彼の生存が明確に示唆されたエンディングも撮影されていたとのことです。
試写会での反応を鑑みて現在のバージョンが採用されたそうですが、1を除いて2・3と明らかな続編が示唆されたエンディングとは異なり、曖昧ではありながらも明確な区切りが描かれました。
ジョンウィック5はあるの?
A.製作は決定しているものの、具体的なストーリーなどは未定
配給元のライオンズゲートより現在「ジョンウィック」シリーズの5作目が製作中であることが発表されました。
ただ開発中ではあるのですが、ハリウッドでは現在脚本家組合のストライキの最中なので、構想はあるものの具体的なストーリーはまだ存在していないとのことです。
ジョンウィックシリーズは過去作とのつながりが強く、ラストシーンやエンドクレジット後のシーンが次回作につながることが常でした。
今回もエンドクレジット後に流れる映像では、娘のもとに向かうケインに、大阪コンチネンタル支配人の娘:アキラがナイフを持って迫る描写がありましたので、5はその続きから描かれるのではないでしょうか。
今から期待が高まりますね。
ジョンウィック5の公開日は?
A.どんなに早くても2026年以降になるでしょう。
仮にストライキが年内に収束し、2024年から本格的に撮影を開始したとしても、編集作業などを経て公開されるのは最短で2026年以降になるでしょう。
キアヌは2023年9月現在なんと58歳。劇場公開される頃には60歳になっていることでしょう。
高齢化の波はハリウッドにも押し寄せ、トップ俳優の平均年齢は57.8歳であるというデータもあります。
最近だと「ミッションインポッシブル」のトム・クルーズは60歳、「イコライザー3」の主演を務めたデンゼル・ワシントンは68歳なので、ファンとしてはキアヌには末永くジョンウィックを演じてもらいたいのですが、アクションシーンのほとんどを自分で演じている彼の負担は絶大な物でしょう。
とはいえ興行成績でみても「ジョンウィック」シリーズが人気であることは明らかなので、キアヌにはしっかりと休息をとってもらい次回作に戻ってきてもらいたいですね。
監督の意外な前職
本シリーズの監督を務めたチャド・スタエルスキは元スタントマン。
キアヌのことを広く世に知らしめた大ヒットアクション映画「マトリックス」にもキアヌのスタントマンもした経歴を持ちます。
監督自らスタントの経験を持つだけあって「ジョンウィック」シリーズのアクションは他の映画と一線を画すものがあります。
大人になっても、ネオ(キアヌ)やモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)の出ている映画を楽しみにしていることを幼き日の私に教えてみたいです。
侯爵役の意外な経歴
今作で主席連合(ハイテーブル)を代表しジョンの敵となったグラモン侯爵。
演じたのはビル・スカルスガルドというスウェーデン出身の俳優さんですが、彼は意外な役柄を演じた経歴がありました。
それはなんと「IT」の殺人ピエロ・ペニーワイズ!
あのメイクの下にこんな素顔が隠されていたとは驚きでした。
嫌味な2枚目から殺人ピエロまで圧倒的な演技力を持つ彼は、今後も更なる活躍を重ねることでしょう。
大阪コンチネンタルホテルは六本木にある?
本作で登場した大阪コンチネンタルホテル。
NYコンチネンタルの様に大阪に実在するホテルがあるというわけでなく、六本木にある国立新美術館をモデルにしています。
あくまでも外観のモデルであって、実際の撮影はイギリスで行われたとのことです。
梅田駅も出てきますが、これもアメリカの車両です。
実際の梅田駅であれば車内があんなにガラガラな時なんてないでしょうしね。
ジョンが喋った回数
シリーズ4作目「ジョンウィック:コンセクエンス」でジョンのセリフはわずか380単語。
なんとシリーズを通しても歴代最小のセリフ数だそうです。
YeahやWinston,Pistol等の簡単な単語で映画の主演を務めるだなんて、なんて楽な仕事なんだと思われる方もいるかもしれませんが、キアヌは58歳という年齢にもかかわらずほとんどのアクションシーンを自分でこなすため、実際の負担は想像を絶するものでしょう。
ドラゴンブレス弾は本当にある
映画終盤に出てきた防弾スーツを着た敵も一発で無力化するドラゴンブレス弾。
弾丸にマグネシウムが配合され、当たった敵を火だるまにするまさにドラゴンの吐く炎のような強力な弾でしたが、なんとこの弾フィクションや映画の演出ではなく実在します。
信号用や猛獣に対する威嚇用に使われるとのことですが、実物は映画で見るより射程があるように見え、むしろ映画では威力を抑えられているようにも見える恐ろしい弾です。
ジョンが落ちた階段は222段!
映画終盤ジョンは決闘の場:パリのサクレ・クール寺院に向かうため長い階段を上ることになります。
しかしそれを阻む侯爵の手下:チディ(もみあげ野郎)に投げ飛ばされ、長い階段を転がり落ちることになります。
ゴロゴロと長い間転がり落ちていましたが、アクションチームの発表によるとこの時転がり落ちた階段はなんと222段!
階段1段を20cmとしてもその高さは約45m。ビル15階に相当します。
これをまた戦いながら登りなおしたジョンの不屈の精神力がうかがえますね。
ザ・コンチネンタル
「ジョンウィック:コンセクエンス」の劇場公開日である2023年9月22日と同日に本作のスピンオフ作品である若き日のウィンストンを主人公とした「ザ・コンチネンタル」がAmazonプライムビデオで配信が開始されました。
「コンチネンタル」について解説した記事はこちら
その他スピンオフ作品
その他スピンオフ作品として2024年に映画「バレリーナ」が発表されました。
「バレリーナ」はシリーズ3作目「ジョンウィック:パラベラム」に少しだけ登場したバレリーナを主人公とし、殺し屋に家族を奪われた女が復讐のため自らも殺し屋になるというストーリーになるそうです。
「ザ・コンチネンタル」は前日譚にあたるが、「バレリーナ」は3作目:パラベラムと4作目:コンセクエンスの間にある物語になることで、ジョンやコンシェルジュのシャロンの登場も予定されているとのことです。
さらに本作には「ウォーキングデッド」のダリル役や大ヒットゲーム「デス・ストランディング」の主人公で知られるノーマンリーダスが参戦することが発表されました。
キアヌとリーダスはどちらもバイク愛好家として知られ、テレビ番組でも念願の競演を果たしたため二人のファンにとってはとてもうれしいニュースとなりました。
「バレリーナ」は2024年6月7日にアメリカでの公開を予定しています。
最後に
更なる世界観の展開とストーリーの広がりを魅せる「ジョン・ウィック」シリーズ。
パラベラムでハルベリーが演じた元殺し屋:ソフィアの単独映画も段階にあるとのことで、ジョンウィックユニバースは今後も更なる広がりを見せることになるでしょう。
シリーズ第4弾「ジョンウィック:コンセクエンス」は9月22日より劇場公開中です。
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