【ヤクルトとピルクルの違いは?】どっちがいい・いつ飲む等を解説

Uncategorized

ヤクルトとピルクル、どちらも日本で愛されている乳酸菌飲料ですが、その違いは一体何でしょうか?

10本入りだと200円近い差がありますが、果たしてその価格差は妥当なのでしょうか。

この記事では、ヤクルトとピルクルの違いや価格差の理由・効果的な飲み方などについて解説していきます。

ヤクルト

ヤクルトとは株式会社ヤクルトにより製造・販売される乳酸菌飲料。

1930年代に代田稔氏が耐酸性の強い乳酸菌の培養に成功したことにより、その健康効果に特化し乳酸菌シロタ株をもとに、現在まで盛んに研究が続けられています。

発売開始されて以来、国民に愛され続ける乳酸菌飲料です。

ピルクル

ピルクルとは日清ヨークが販売する乳酸菌飲料。

1993年発売開始され、ヤクルトのルーツが医薬品にあるのに対して、ゴクゴク飲める乳酸菌飲料として登場しました。

発売した当初にはすでにヤクルが乳酸菌飲料としての位置を確立し後発商品にあたるため、安さと味でヤクルトとの差別化を図った製品といえるでしょう。

ヤクルトとピルクルの違い

ヤクルトとピルクルの違い

✔ 乳酸菌の種類の違い
✔ 乳酸菌含有量の違い
✔ 研究開発費の違い
✔ 価格の違い

乳酸菌の種類の違い

乳酸菌の種類

  ヤクルト:カゼイ・シロタ株

  ピルクル:パラカゼイNY1301株

どちらもラクトバチルス・カゼイという乳酸菌から派生したもので、同じ種類で違う株に当たります。

両者とも悪玉菌の減少・ビフィズス菌の増加・便秘解消効果・腸内環境の改善等の効果が認められています。

ただし健康効果に関するデータが異なり、先発商品であるヤクルトのカゼイ・シロタ株の方が健康効果に関するデータ量で勝ります。

乳酸菌含有量の違い

乳酸菌含有量

・ヤクルトは200億個以上
・ピルクルは400億個以上

同じ65mlの容量で比べるとヤクルトは約200億個、ピルクルは約400億個と2倍近い差があります。

以前まではピルクルは約150億個とヤクルトより50億個も少ない含有量でしたが、商品がリニューアルされたことにより逆転しました。

ヤクルトにも乳酸菌が400億個・1000個含まれた商品はありますが、その分高額になってしまいます。

研究開発費の違い

株式会社ヤクルトと日清ヨークの売上を比較すると、日清ヨークの方が高いのですが、売上に対する研究開発費の割合でみるとヤクルトの方がピルクルの2倍以上多いです。

日清食品の商品ラインナップが多岐にわたることを踏まえると、ピルクルというひとつのブランドに投入する研究費は決して多くありません。

研究開発費の割合の差はより大きいことが考えられます。

また先発商品である分、研究開発にかけてきたお金だけでなく時間に関しても、ヤクルトが圧倒的に優位です。

この健康効果への信頼性・ブランド力が価格に反映されているといえるでしょう。

価格の違い

近所のスーパーを確認すると、ヤクルトの値段は10個パックのものを購入したとして、1本あたり約39.8円になります。

一方でピルクルは1本あたり約19.8円になり、乳酸菌含有量が同じヤクルト400と比べても、ヤクルト400は容量が上がるとはいえ、1本の値段が約80円になってしまうためコスパの良さは圧倒的です。

乳酸菌飲料は定期的に摂取することが大切なので、価格=続けやすさに直結するため非常に重要な要素といえるでしょう。

ヤクルトとピルクルどっちがいいの?

   A.データ量とブランド力ならヤクルト・価格による続けやすさならピルクル

以上のことから圧倒的な研究開発費による乳酸菌の健康効果に関するデータ量とブランド力ならヤクルト、優れたコストパフォーマンスによる継続のしやすさならピルクルといった選び方ができます。

どちらも特定保健用食品(トクホ)なので、味や口当たり・飲みやすさで選んでも問題ありません。

飲むタイミングは?

乳酸菌は基本的にいつ摂取してもかまいません。どの時間帯に食べてもいいでしょう。

ただ摂取方法によっては乳酸菌飲料の健康効果をより高められるものがあるためいくつかご紹介致します。

食後30分以内

ヤクルトやピルクルなどの乳酸菌飲料は食後に飲むようにしましょう。

特に胃酸の影響が少ない食後30分以内がベストです。

シロタ株は胃酸や胆汁にも負けないで腸まで届くますが、そもそも乳酸菌自体は胃酸に弱い特徴があります。

食後30分以内は胃酸が薄まっている状態なので、よりたくさんの乳酸菌が腸に届く確率が高くなります。

腸のゴールデンタイム

人間の腸には活発に活動する時間帯があり、俗にいう「腸のゴールデンタイム」と呼ばれます。

腸のゴールデンタイムは朝起きてから大体15~19時間後に来るようになっており、入浴後や就寝前に飲むことが効果的だと考えられます。

飲み続けることが重要

乳酸菌には腸内環境を整える効果がありますが、1回摂取しただけで劇的な変化をもたらすものではありません。

食品から摂取した乳酸菌は、腸内で1週間程度しか生きられないため、一度にたくさん摂取してもすぐに体外に排泄されてしまいます。

菌が定着するまでおおよそ2週間程度、毎日継続して飲み続けることが重要です。

何本飲めばいい?

ヤクルトもピルクルもおいしいので何本も飲みたくなる時がありますよね。

しかし、乳酸菌飲料をがぶがぶ飲んでも大丈夫なのでしょうか。

むしろ健康のためには大目に飲んだ方がいいのでしょうか。

結論としてはヤクルトは一日一本飲むようにしましょう。

公式の回答では「ヤクルトは健康にいい乳酸菌飲料なので、1日に複数本飲んでも悪影響はありませんが、大量に摂取したからと言って効果が大きくなるわけではありません。

「乳酸菌は一度の摂取では定着しないので、継続して飲むことが重要です」とあるのでその通りにするとよいでしょう。

1本で一日に必要な乳酸菌をしっかりと摂取することができますし、カロリーのある飲み物なので複数本飲む必要はないといえるでしょう。

納豆菌と乳酸菌の相性は?

健康のため納豆を食べる方は、納豆菌と乳酸菌がケンカして期待する健康効果を得られないのではないかと考えたことはないでしょうか。

「日本酒を作る時には納豆を食べてはいけない」という話もありますし、両者は同時に摂取して大丈夫なのでしょうか。

実は納豆菌には、乳酸菌とケンカするどころか、一緒に摂ることで相乗効果が期待できる黄金コンビなのです。

納豆菌と乳酸菌はどちらも善玉菌に分類され、納豆菌には悪玉菌を減らす働きがあり、乳酸菌は腸に届かず死んでしまった場合でも善玉菌のエサとなることにより、善玉菌が増えるのを手伝います。

よくよく考えれば納豆と発酵食品の代表であるキムチの食べ合わせは定番ですしね。

トクホと機能性表示食品

特定保健用食品(トクホ)

特定保健用食品とは、簡単に言うと審査を通過し国が一定の健康効果があることを認めた商品です。

国の機関が分析し、健康効果の科学的根拠が保証されているので信頼性の高い健康食品といえるでしょう。

トクホと略され、上のピクトグラムの様なマークが特徴です。

機能性表示食品

機能性表示食品とは、「事業者の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた商品」です。

国(消費者庁)ではなく、メーカー自らテストや検証を行い、届け出ることによってその企業の責任において商品に健康効果を表示できるものになります。

ただしこれはトクホの下位互換といったわけではなく、性能的にどちらが優れているなどの差はありません。

実際に近年散々バズッたヤクルト1000も機能性表示食品ですしね。

ただトクホの制度が始まって30年以上経っており、特徴的なトレードマークもあるため、トクホの方が高額な商品が多いのにも関わらず売れているので一種のブランド力があるともいえるでしょう。

最後に

ヤクルトとピルクルは、それぞれラクトバチルス・カゼイとなる乳酸菌を基にする異なる株の乳酸菌飲料です。

ヤクルトはピルクルに対し2倍近い価格差がありますが、これは掛けられた研究開発費や培われた健康効果に関するデータやブランド力に起因するものでした。

どちらも特定保健用食品にあたり、日常の健康維持に役立つ成分を提供しているので健康な生活をサポートする一部として役立つので、継続して飲むことが重要です。

コメント