ゲーミングキーボードとは、打鍵感や操作性に優れたゲーム特化しているキーボードを指します。
キーボードは種類や軸によってプレイの快適さが大きく変わります。しかし、様々なメーカーが幅広い価格帯で商品を展開しているため、どれを選べばいいかわかりにくいですよね。
そこで今回は、ゲーミングキーボードの機能や軸の種類・選び方について解説していきます。
ゲーミングキーボードの機能
Nキーロールオーバー
Nキーロールオーバーとは、複数のキーが同時に押されたとき、押したキーの順番を正確に把握できる機能のことです。
Nには数字が入り、2キーロールオーバーでは2キーまで、3キーロールオーバーでは3キーまでになり、USB接続の場合最大6キーまで認識できます。移動しながらマップを開いたり、アクションを起こしたりするFPS等のゲームでは欠かせない機能です。
アンチゴースト
複数のキーを押したときに誤入力(ゴースト)を防ぐ機能です。
ゴーストとはキーボードが複数のキーを同時に押されたときに発生することのある入力したキーとは異なるキーを誤認してしまう現象です。
マクロキー
マクロは複数のキーの入力をボタン1個で簡単にできるようにする機能です。
キーの組み合わせを自由に割り当照ることができ、頻繁に使うキーをあらかじめ登録しておくことによって複雑な入力を正確に繰り返すことができます。
MMO等のゲームで重宝し、誤入力の防止や作業の簡略化にもつながります。ただし、マクロの利用が規約で禁されているのゲームもあるので注意が必要です。
ゲーミングキーボードの種類
メンブレン
キートップが下のドーム状のラバーカップを押し込むことにより、さらにその下の膜状のシートに接触させキーを入力する方式です。
安価で生産できるため、一般的なデスクトップパソコンに多く付属しているキーボードです。
ソフトな打鍵感と静音性が特徴で低価格ではありますが、精度や反応速度ではやや劣ってしまいます。一体式のスイッチなので、故障した場合にその部分だけを交換することができず、キーボード自体を取り換えなければなりません。
メカニカル式に比べて耐久性が低く、下のラバーカップが劣化するとキーの反応が悪くなってしまいます。
メカニカル
メカニカル方式はキー1つひとつに機械式のスイッチを内蔵しているのが特徴です。
内部の軸の種類によって、打鍵感や静音性が大きく異なり、それを自分好みに合わせて選べる点も魅力のひとつです。
また、キースイッチの耐久性にも優れており、ひとつひとつのスイッチ軸が独立しているため、キーが壊れてもその部交換分だけ交換し修理することができます。
ゲーミングキーボードの選び方
軸で選ぶ
スイッチ軸には、上記のCherry MX社が開発したスイッチが広く採用されていますが、その他にもLogicoolやRazerなどの有名デバイスメーカーが、独自のオリジナルスイッチ軸を製造している場合もあります。
今回はメジャーなCherry MX社の軸を基準に解説していきます。
赤軸
リニアとも呼ばれ、キーを押すと沈み込んでいくようなスイッチ感触が特徴です。軽い打鍵感と弱めの反発力で、長時間のプレイにも向いており、打鍵音も比較的静かです。
茶軸
タクタイルとも言われる、キーを押し込んでいく途中でカクッというスイッチ感触がある事が特徴です。赤軸と青軸の中間ぐらいの性能のバランスの良い軸。
青軸
クリッキーとも呼ばれる、タクタイルのカクッという感触に加えて、カチッというクリック音が出る事が特徴です。タイピングの際にしっかとした感触が返ってくるので入力ミスを避けたい方におすすめです。
しかし、打鍵音が大きいので、夜にゲームする場合や通話中には注意が必要です。
銀軸
キーが押し込まれた際に反応するポイントが非常に浅く、素早いタイピングが可能です。高速入力に特化し、軽く触れただけでも反応するため上級者向けの軸です。
合っていない軸だと
自身に合っていない軸だと、キーが軽すぎてミスタッチが増えてしまったり、重すぎて指が疲れやすくなってしまいます。周りに人がいる状況で使うならば、静音性なども考慮し周囲に迷惑にならないよう選ぶことも重要です。
サイズで選ぶ
ゲーミングキーボードのサイズには、大きく分けてフルサイズ・テンキーレス・60%キーボードの3つがあります。
フルサイズのキーボードだと事務作業には非常に便利ですが、デスクの消費スペースも大きくなり、ゲームをする際にテンキー等が邪魔になることがあります。
テンキーレスや60%は、デスク回りを広く使いたい方やFPS等のゲームでマウスの移動スペースを広く取りたい方にお勧めです。その他のゲームでも、右手をキーボードからマウスに動かしやすいというメリットもあります。
テンキーがないと困らないか気になる方もいらっしゃるかと思いますが、テレワークでExcel等を使用しない限り不要だと思います。
静音性で選ぶ
周囲に人がいる状況でキーボードを使用したい場合は静音性に優れたモデルを選ぶ必要があります。
静音性でキーボードを選ぶ場合、メンブレン式や赤軸・○○リニアと呼ばれる種類がおすすめです。
打鍵音が大きいモデルだと、ボイスチャットやWeb会議などの場面で音声にタイピング音が入ってしまうことがあるので注意が必要です。
キースイッチテスター
キースイッチテスターとは様々なスイッチ軸の感触を確かめることができるアイテムです。
どの軸が自身に一番適しているか確認するには、実際にキーを押して感触を確かめるのが一番ですが、近くに販売店がない場合やメジャーなスイッチ軸以外も試してみたい方などにおすすめです。
メカニカルキーボードは耐久性も高く、長期間使用することになるので、最適なものを選ぶための十分価値のある投資と言えるでしょう。
最後に
対戦ゲーム等のコンマ1秒の差が勝敗を分けることがあるゲームでは、速度と正確さは何よりも重要です。自身に合ったデバイスを選んで、快適なゲームライフを送ってください
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