【なぜ甘い?】天津甘栗の作り方や栗の持つ栄養について解説

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秋を代表する果物としておなじみの栗。

10月に旬を迎えるにおいしい食材であり、その特有の風味と栄養価から多くの料理に活用されています。

今回はそんな栗の天津甘栗の栄養や健康効果・おいしい栗の見分け方などについて解説していきます。

甘栗とは

甘栗とは、万里の長城に囲まれた中国河北省の燕山山脈付近に自生しているものを指し、ここで採れる栗は実がしっかりと硬くしまり、甘味があって良質とされています。

天津甘栗はなぜ甘い?

日本の「栗」と中国で収穫される「甘栗」とは、そもそも品種が異なります

日本栗は大粒でほんのりとした甘さが特徴で、皮が固く崩れにくいため茹でたりして調理するのに適しています。

一方甘栗は小さ鋳物の甘みが強く、皮も剥きやすいため焼き栗に適しています。

天津甘栗は中国燕山山脈の厳しい環境で鍛えられたものが激選されているので、より強く風味や奄美を感じることができるというわけですね。

天津甘栗は天津産ではない!?

天津甘栗という名前を見て、中国の天津で採れるから天津甘栗と言うのだろうと思いがちですが、実は天津産というわけではありません。

そもそも甘栗とは、天津の隣の河北省の燕山山脈付近で採れる栗を指し、主な産地は、青龍県・寛城県・遷西県・遵化県・興隆県の5県です。

そういった中国各地の甘栗が天津港に集められ、日本に向け輸出されるようになったため「天津甘栗」と呼ばれるようになったといわれています。

おいしい栗の見分け方

おいしい栗を見分けるには、表面の皮が固くつるっとして光沢があるものがおすすめです。

また、栗は時間の経過とともに中の水分が蒸発し軽くなるため、見た目よりも重いものを選ぶとよいでしょう。

最近では少量ずつ何回かに分けて中国から輸入するなど、企業努力によって一年中栗を食べることができますが、そうはいっても栗は生もの。

毎年収穫期の10月になると様々な販売店で新栗が売られるようになるのでそこがねらい目です。

栗の保存方法

甘栗は天然の木の実なので、そのまま置いておくと、どんどん水分が飛んで硬くなってしまいます。そのため、できるだけ早めに食べ切ることをおすすめします

それでも食べきれない場合はラップなどで栗を包み冷凍庫で保存するようにしましょう。

おいしさそのまま約1か月程度保存することができます。

また、栗は皮をむいた後に冷凍すると糖度が増すともいわれており、食べ比べてみるのもおすすめです。

栗の温め方

また、多くの栗は真空パックに焼きたての状態のまま入れられるため、どうしても湿気を吸い皮が柔らかくなってしまいます。

そんな時はフライパンで2~3分軽く炙るようにして湿気を飛ばしてやると、皮がパリッとして簡単に向けるようになり、焼きたての風味を味わうことができます。

甘栗の栄養と健康効果

栗100g・おおよそ7~8個あたりの栄養素

・カロリー164kcal
・タンパク質2.8g
・脂質0.5g
・炭水化物36.9g
・食物繊維4.2g
・ビタミンC33mg
・カリウム420mg

100gあたりのビタミンC含有量はミカンとほぼ同じで、でんぷんに包み込まれているので熱しても破壊されにくい特徴があります。

そのため火を通した焼き栗でもしっかりと栄養を吸収することができます。

栗にはサツマイモの2倍近い食物繊維が入っており、腸の活動を活発にする効果があります。

カリウムに関してはバナナよりも多く含まれており、体の中の水分や塩分を整え、血圧を下げる効果もあります。

疲労回復に効果のあるビタミンB1も含まれており、こちらも玄米より多い含有量を誇っています。

栗のデメリット

豊富すぎる食物繊維

前述したように栗には食物繊維が豊富に含まれており、食べ過ぎると腸が必要以上に活発になってしまいます。

食べ過ぎると不溶性食物繊維を消化できず腸内でメタンガスが発生し、おならやおなかの膨張感・腹痛を引き起こす可能性があります。

食べ過ぎると太る

栗には豊富な栄養素が含まれているため、1粒当たりの36kcal・5粒でご飯一杯分と同じぐらいのカロリー量があります。

糖質もご飯よりは低いですが、それでもサツマイモよりは多く、何より5粒では量として足りるわけがありません。

小粒で口に入れやすくついつい何個も食べてしまいがちなので注意するようにしましょう。

甘栗の作り方

自宅での栗の調理法:

1.生栗を一晩水につける
2.破裂しないように栗の丸みを帯びた方に切れ目を入れる
3.鍋に砂利の代わりの塩を入れる
4.10~15分栗を炒る
5.切れ目が開いてきたら栗を引き上げ砂糖をまぶす
6.別のフライパンで再び栗を炒める
7.砂糖がきれいにコーティングされたら完成

自宅で調理する場合、テフロン性のフライパンや鍋を使うとコーティングがはがれてしまう可能性があるので、鉄製のものを使うことをお勧めします。

とはいえ実際にやってみて、栗の下処理は面倒ですし、砂糖をまぶして炒めるとフライパンが焦げ付いてしまったり、自宅での調理は思っていた以上に大変でした。

「火中の栗を拾う」という言葉があるように、慣れていないと栗が爆ぜることもあるので危険です。

準備も後片付けも思っていた以上に大変なので、通販などで購入した方が手っ取り早いです。

最後に

栗は、秋のシーズンに楽しまれるおいしい食材であり、その風味や栄養価において優れた特性を持っています。

是非おいしい栗を食べ、秋の味覚を堪能してください。

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