ミステリーランチ　アーバンアサルトをレビュー　ワンデイアサルトとの違いは？

ミステリーランチは、アメリカ合衆国のコロラド州に本社を置く、バックパックやアウトドア用品を制作・販売する会社です。

1978年に創業され、多くのアウトドア愛好家に愛用されています。同社の製品は、高品質で丈夫な素材を使用し、機能的かつ快適な設計が特徴です。

今回はそんなミステリーランチの魅力やアーバンアサルトとワンデイアサルトの違いについて解説していきます。

MYSTERY　RANCHとは

MYSTERY RANCH (ミステリーランチ)といえば、GREGORY（グレゴリー）やOSPREY（オスプレイ）等とともにアメリカの3大バックパックブランドに数えられる一大ブランドです。

米軍特殊部隊をはじめ、森林消防隊や山岳ガイド等の過酷で危険な任務にあたるプロフェショナルたちから絶大な人気を得ています。

バックパッキング、キャンプ、登山などのアウトドアアクティビティに最適で、長期間の使用にも耐える信頼性が高い製品として知られています。

MYSTERY　RANCHのここがすごい

特殊部隊にも採用された抜群の耐久性

ミステリーランチのバックの生地には500デニールのコーデュラナイロンが使用されており高い耐久性が追及されています。

縫い目がリュックの内側にあるのでほつれに強く、劣化しにくいようになっています。

私も２年近くキャンプやジムに行くために使っていますが、ほつれ等もなく耐久性に不安を感じたことはありません。

また表面には耐久はっ水加工、チャックにもすべて防水加工が施されており、雨の日でもバックの中身が濡れる心配がありません。

他にはない3ジップデザイン

ミステリーランチの特徴として特大のY字型の開口部があり、これによって荷物を入れる際には効率的なパッキングがし易く、取り出す際は素早いアクセスが可能になっています。

下に収納したものや大きくかさばるものでも素早く取り出すことができるので、これに慣れてしまうと他のバックが不便に感じてしまうほど便利です。

フューチュラヨークシステム

ヨークとは、ショルダーハーネスと背中パッドが一体となったパーツのことです。

フューチュラヨークシステムとは、背面のプラスチック板を利用してバックの高さを調整できるミステリーランチ独自のシステムです。

ユーザー1人ひとりの体格に応じ、無段階調節が可能なので、バックと背中がぴったりとフィットし長時間移動でも疲れを感じにくくさせます。

※アーバンアサルトには非搭載

生涯保証サービス

ミステリーランチの製品には一定の規定のもとに生涯保証が設定されており、素材や製造上の欠陥等について修理や交換を無償で行っています

アーバンアサルト

日本限定商品であるアーバンアサルトは、普段使いに最適なバックパックです。

内側の側面には小物の入るメッシュポケットのほか、15インチのノートパソコンが入るスリーブがあり、普段使いに便利な構造です。

アーバンアサルト24L

アーバンアサルト24Lは丸みを帯びたデザインをしており、抜群の収納力が特徴です。

外側にサイドポケットがあるのもこのモデルだけなので、ペットボトルや折りたたみ傘を入れておくのに便利です。

アーバンアサルトとワンデイアサルトの違い

アーバンアサルトには見た目やサイズ感がよく似たワンデイアサルトというモデルが存在します。

同じような見た目をしているのにワンデイアサルトはアーバンアサルトの3倍近い値段がします。

２つのモデルの違いはいったい何なのでしょうか。

サイズ

アーバンアサルトには18L・21L・24Lの3モデルがありますが、ワンデイアサルトは18Lのみです。

製造場所

ミステリーランチには本社と工場があるアメリカモンタナ州のほかに、アジアの協力工場で作られるモデルも存在しています。

ワンデイアサルトは米国製で、ロゴマークの下にBozeman MT USAという刺繡が施されていたり、星条旗のマークが取り付けられていたりするのが特徴です。

米軍に装備を供給するため、ミリタリーモデルの多くがアメリカ製となっています。

一方でアーバンアサルトは日本限定製品ということもあり、アジアの工場で製作されています。

製造場所が異なるからと言って劣る点があるということもなく、むしろ価格が低めに設定されておりコスパが高いと評判です。

どちらで製作されているものでも保証内容が異なるといったこともなく、自社規定の元厳しくチェックされ生涯保証が約束されています。

※製造工程や素材の欠陥と判断された製品に限る

フォーチュラヨークシステムの有無

フォーチュラヨークとはユーザー一人ひとりの体格にジャストフィットするようにバックパックの肩帯や背面パッドを調節できるシステムです。

ワンデイアサルトにはこのシステムが搭載されていますが、アーバンアサルトには非搭載です。

フォーチュラヨークって本当に必要？

ワンデイアサルトの例のようにフォーチュラヨークの有無で価格がガラッと変わってきてしまいます。

そんなフォーチュラヨークシステムは果たして本当に必要なのでしょうか。

非搭載のアーバンアサルトと搭載されたスクリーを比べてみた私の結論は「20L前後のサイズには必要ない」です。

確かにフォーチュラヨークは画期的なシステムで、バックパックとのフィット感を高めることで疲労感がたまりにくくなります。

しかし、そのシステムが本当に力を発揮するのは登山などのアウトドアにおいて重い荷物や長時間の移動をする際で、通勤や通学時にPCなどのちょっとした荷物を入れて短時間移動するだけではその恩恵を受けづらいです。

なのでアウトドア用途において30L以上のバックパックが必要になった際に改めて検討したほうがよいでしょう。

クリッパ

クリッパとはカラビナ状のシンプルなバックハンガーで、出先でバックの置き場所に困った時や地面に置きたくない時等に重宝します。

開くとフック状になり、テーブルなど引っ掛けたい場所に簡単に設置できます。

シンプルな見た目とは裏腹に非常に強力で、約15kgの荷物を支えることができます。

従来のバックハンガーでは、2～3ｋｇ程度までの荷物しかぶら下げることができませんでしたが、クリッパはコンパクトな形状にもかかわらず、PC やペットボトルを入れたままでもぶら下げることができるようになりました。

先端が滑らないよう樹脂加工されているため、引っ掛けるテーブルや棚を傷つけることもありません。

説明書によると6cmまでの厚みのテーブルに引っ掛けることができるとの事でしたが、実際に使用してみたところ6cmを少し超えても使用できました。

最後に

ミステリーランチのバックパックは耐久性に優れた素材とクラフトマンシップにより長期間の使用にも耐えることができ、特徴的な3ジップデザインと機能的なポケットにより、パッキング下手な私でも荷物の整理がしやすく使い勝手も抜群です。

デザインと機能性を兼ね備えた優れたアイテムであり、アウトドアや旅行など様々なシーンで活躍する理想的な相棒となることでしょう。